今回は、エンジニアのキャリア形成におすすめの本を紹介します。
これを読めば、あなたがエンジニアとしてどうやって仕事に取り組むか、キャリアを積み上げていくかがイメージできると思います。
特に業界経験の浅いエンジニアの方々におすすめですね!
では早速紹介していきましょう。
今回のおすすめ本
今回は、 武器がないエンジニアは肯定を続けることで、武器を手にする。 という本を紹介していきます。
2ヶ月間で1000部売れたようですね、すごい。しかもこの本、Kindle版だと500円払ってお釣りがきます(笑)
「こんなに安くていいの!?」って思っちゃうくらい有益過ぎたので、お返しに自身のブログでアピールさせていただいた次第です。
良いものは良いと素直におすすめする、私なりのポリシーですね。
※著者本人にもご了承をいただいております。
この本の著者は誰?
内容を説明する前に、誰が書いてるの?という疑問にお答えしますね。
…と思ったんですが、著者のTwitterアカウントを見るとnoteにとてもわかりやすい自己紹介がありましたので、そちらのリンクを貼っておきますね。
2分くらいあれば読めると思いますので、下記のリンクを押してご覧ください。
※著者 佐々木康介さんの自己紹介ページは こちら をクリック
ダイジェストで紹介
本書では、主に「肯定」というキーワードを用いてエンジニアの仕事での立ち回り方や仕事の仕方が書かれています。
タイトルにも書いてある「武器」ですが、ここでの意味は「即戦力で戦う=現場で活躍できる」ということです。
その武器を持っていない(=突き抜けた技術を持たない)エンジニアは、まずはその事実は肯定することがスタートです。
その事実を肯定してしまえば、一般的なエンジニアにも活路を見出せます。技術で劣るエンジニアは、別の強みを発揮すれば良いというわけです。
自分の長所を活かして武器として育てる考え方を身につければ、技術で上回っているエンジニアと同等以上の成果を仕事で出すことができます。
技術で勝てないならば、別のことで勝てばいい。それを様々な仕事上のシーンごとに、具体的な事例を交えて解説しています。
一押しポイントを解説
私がこの本を読んで共感したことや大切だと思ったポイントに絞って解説していきます。
なのでここからは、「エンジニアは対人関係が大切だ」と思う方に共感していただける内容になっているかと思います。
その点を踏まえて読み進めていただければ幸いです。
否定せず、肯定的に
要件定義を事例にしたこのフレーズ。誰しもがわかっちゃいるけどついつい言っちゃっていることかなと思いますね。私も時々やってしまいます(^_^;)
特に要件定義のような、対お客様相手の場合はなおさらです。
言葉1つの言い回しが違うだけで、お客様はエンジニアの言うことなんか聞く耳持たなくなります。
たとえば、お客様がシステムの問題点を改善したいと言っており、その改善したいところがちょっと的外れだったとしましょう。あなたは何て言いますか?
下記に2つ事例を出してみました。どちらの言い回しの方が受け入れやすいですか?お客様の気持ちになって考えてみてください。
どうでしょうか。ほとんど言い回しの文章は変えていませんが、後者の方が受け入れやすいかと思います。
要は相手と自分の言い分のバランスを取ることが大切というわけです。
自分の言い分を聞いてもらうなら、まずは相手の言い分を先に聞く。これだけで結果は違ってきます。
私はまだ客先常駐をしたことがありませんが、前職で車関係で営業をしていた頃はしょっちゅうやらかしていて、その都度怒られてましたね…。
自分が伝えたい車のアピールポイントを、お客様が興味なくてもしゃべってましたからね。
逆にお客様が知りたいことを適切に話せなかったりする方がほとんど。そりゃお客様も呆れたり怒りますよ(笑)
なので大体のイメージは掴めます。誰しも否定は耳に入れたくないものです。逆に肯定を受け入れない人はほとんどいません。
この肯定が、自分の仕事を進めやすくするコツというわけなのです。
第一印象を稼ぐ
稼ぐと書くと嫌らしく聞こえそうですが、実際に第一印象はちょっと意識するだけでその後の付き合いに大きな影響を与えます。
心理学の本を何冊も書いている大学教授曰く、第一印象は0.2秒で決まると言われているそうです。流石に短すぎてちょっと信じ難いですが…。
ただその他の説も見てみると、長くても10秒以内には第一印象は決まるようです。
10秒でその後の仕事に影響が出るなら、その時間くらい全力で印象を良く稼ぎたいですよね。
ちなみに私が採用担当をしていた頃は、初対面の学生(特に会社説明会の時)には以下のことを意識して接してました。
・笑顔
・目を見て話す
・いつもより大きめの声を出す
・なるべく誠実な対応を心がける
これだけ意識して接すれば、その後の会社説明会も学生は聞きやすく、よりこちらの説明を聞いてくれる姿勢が整うんですよね。
もちろん後からでも挽回できないことはありません。しかし案外そういう場面は訪れなかったりするものです。
プラスにさらにプラスを加えるのは簡単ですが、マイナスをプラスにするのは大変です。
だからこそ初対面の時に全力で自分の印象を稼ぐことで、その後の仕事のやりやすさが手に入れるというわけです。
環境の変化を肯定する
個人的に1番刺さるフレーズでした。
環境って、個人の力ではどうしようもないことだってありますよね。その時にどう捉えて行動するかで結果は全く違ってきます。
たとえば環境に対して否定的な人って、こんなことを言ってたりしませんか?
・成長できない
・給料が上がらない
・正当に評価されない
・人間関係が良くない
・自分の力が発揮できない
これらの不満は、環境を変えれば簡単に変わるものなのでしょうか?転職をすれば改善されるものなのでしょうか?
今その環境でやれることをやらないで環境を変えたりしても、また同じような問題に直面することの方が多いです。
つまり逃げてもいいけど、逃げる前にやれることもあるんじゃないかな?ということです。
私は前職で諸事情あって、しんどくなって逃げた身です。
ですが「逃げる前にやれることはまだあるはずだ」と考え、現状を変えようとやれるだけのことはやり切りました。
結局、心身共に悪影響が出たためギブアップして退職したわけですが、その後の転職活動で退職理由を話したら、逆に評価された企業もありました。
厳しい意見かもしれませんが、今の状況を作ったのは大抵その人自身が招いたことです。
だからその事実から目を逸らさないで向き合って、今何ができるかを真剣に考えて行動することが、未来の自分を助けるんだと思います。
まとめ
最後に、私がこの本をおすすめしたいと思う方々についてお話します。
・他業種からエンジニア転職した方
・正直あまり技術が好きではないという方
・年齢が比較的高めで、かつ業界歴が浅い方
こういった方々にこそ読んでいただきたい本です。きっと、今よりも仕事がやりやすくなったり、見えてくる世界が変わると思います。
私自身も、他業種からアラサーでエンジニア転職をしたので、この本の内容がめちゃくちゃ心に刺さりました。
自分なりの戦い方や生き残り方があってもいいよね、と自分自身を肯定できた気がします。
500円もしない金額で、こんな刺激を受けられるならめちゃくちゃ安いと思いますよ。
それくらいぶっちゃけ話が満載で、即実践できることばかりです。
あなたもこの本を読んで、技術以外の武器を手に入れてみませんか?
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